一般向き・民法準拠計算書−金利の赤本
「弁済計算くん」・Q&A
 
                      B&P(株) 頭脳集団
 
 この「弁済計算くん」は、一般向けの、民法に準拠した、標準的な計算書です。
 この弁済計算くんにより、利息金計算、元利金計算の仕組み計算方法を正しく理解して頂きたいと思います。
 民法に準拠した貸付日基準構造の元利金計算書はB&P制作のもの以外には見あたらないでしょう。皆さん、横着なのかもしれません。この弁済計算くんが採用している控除計算という方法に気づかない場合、計算プログラム作成上、組み込み計算式が若干面倒なのです。
 
 
 「弁済計算くん」のQ&Aを連載していきます。
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Q 5
 貸付日基準構造計算の特徴は?
A
1 自由入力版の既定値を参照して下さい。
2 利息金計算期間=弁済期間日数が同一でも、微妙に計算利息金額が異なります。
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Q 4
 元利均等弁済計算は可能ですか。
A
1 均等弁済計算版又は固定計算版を使えば計算可能です。
2 都市銀行等が住宅ローンの後払い計算で使用している償還金テーブルの数値を使用した場合の均等弁済金額も、自動的に表示され、比較できるようになっています。
 但し、弁済計算くんで、均等弁済計算をさせたときに表示されている数値です。弁済計算くんで均等弁済計算をさせていない場合に表示されている数値は無意味な数値です。
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Q 3
 どのような種類の計算書が収録されていますか。
A
1 自由入力計算版・均等弁済計算版・利率逆算計算版・固定計算版の4種類の計算書が収録されています。
2 自由入力版
  弁済日時・弁済金額・利率・追加借入金額−自由に入力可能です。
3 均等弁済計算版
  弁済金額が同一金額になるように逆算計算が可能となっています。主として、元利均等弁済金額を計算するためのものです。都市銀行等の住宅ローン金額も自動的に表示されるようになっています。
4 利率逆算計算版
  主として、利率を逆算計算するためのものです。
5 固定計算版
  弁済金額及び利率が同一入力されます。 
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Q 2
 計算単位構造の計算はできないのですか。
A
1 計算しょうと想えば可能です。
2 計算単位構造の計算書も、当初貸付日基準の計算書も、一回目の計算は同じです。
3 「弁済計算くん」には引継未払利息金欄を設けていますので、これを利用して、一回目の計算を反復すれば、計算単位構造の計算となります。
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Q 1
 この計算書の特徴はなんですか。
A
1 巷で見かける元利金計算書は、殆どのものが、計算単位構造の計算書です。
2 本来、民法が想定しているのは当初貸付日を基準とした貸付日基準構造の計算書です。
  この弁済計算くんは、当初貸付日を基準とした、(法務局が採用している反復弁済計算方法として正当な)端数期間2月29日計算に基づく、民法想定の標準的元利金計算書です。
3 B&P頭脳集団制作の「別表計算くん」を除くと、本邦初公開の計算書と言えるでしょう(標準的な計算書が本邦初公開というものも面白いでしょう。実際、民法に準拠した貸付日基準構造のものはなかったのです)。
4 コンピューターが普及する以前は、電卓による手動計算が容易にできる、簡便な方法を実務上、便宜的に採用していたと言えるのです。
5 (B&P頭脳集団が制作、頒布していましたVBAによる「元利計算くん」も実は、貸付日基準構造の計算書だったのです)
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read me
 
一 計算書の新旧
1 各プログラム名の050508の数値は、平成5年5月8日制作という意味である。
2 同じプログラムが複数収録されている場合には、制作年月日が新しいものを使用する。
二 利息金計算の説明など
1 「弁済計算くん」用の「金利及び弁済金額計算に関する法律と実務・一般用」の一太郎版及びWord版を収録予定(現在、未収録)。
三 計算書の特徴など
1 民法に準拠をした当初貸付日基準構造の、端数期間2月29日計算方式。 
  (民法に準拠した貸付日基準構造の計算書は、頭脳集団制作のものを除き、ないでしょう)
2 均等弁済版などには、都市銀行の住宅ローンで使用されている償還金テーブル数値が自動的に比較表示される。
四 入力説明など
1 マクロを使用可能に設定変更する。
(利用上のご注意)
  WindowsXP でエクセルをご利用になると「マクロに証明機関の証明書・・・」等のメッセージが表示されて、ご利用できない場合がある。
  これは、エクセルの初期設定としてマクロを使用できないように設定されているためである。
  一方、当該計算書ではマクロを利用している。このため、ご利用になるエクセルでマクロを利用できるようにしていただく必要がある。
イ 次の手順で、エクセルでマクロを利用できるようにすることができる。
(1) まず、エクセルを起動する。
(2) 画面の上部に「ファイル 編集 ・・・」といったメニューバーが並んでいる。
(3) ここの「ツール」から「オプション」を選ぶ。そうすとる小窓が開く。
(4) この小窓の中の右側上部を見ていただくと「セキュリティ」というタグがある。、これをクリ
   ックする。
(5) それで表示されたものの下部に「マクロセキュリティ」というボタンがある。このボタンを押す。
(6) ここで表示される「セキュリティレベル」が「高」になっていると思われる。この「セキュリティレベル」を「中」にして、OKボタンを押す。
(7) これで、お使いのエクセルでマクロが利用できるようになる。
ロ 計算書を開くと、表紙が表示されるる。
(1) 「弁済計算くんを開く」をクリックすると、弁済計算くんの計算書が開く。
(2) 「利息金計算構造の説明」をクリックすると、利息金計算の構造説明ページが開く。
ハ 弁済計算くんの入力  
(1) 入力部分は白地の部分。色付きの部分は入力できない。
(2) 入力を簡単にするために、入力補助コマンドが設置されている。
ニ 「弁済計算くん」の特徴
(1) 抹消コマンドをクリックすると−2行目以下が全部抹消される。
(2) 弁済金額同一入力及び利率同一入力コマンドは、いずれも1行目に入力されている弁済金額ないし利率と同一入力される。
(3) 2年間弁済年月日自動入力ないし20年間弁済年月日自動入力コマンドは、1行目の弁済日時と同一の日が1ケ月毎に自動入力される。
(8) 1年ないし3年の利息金のみ弁済コマンドをクリックすると、計算表示されている利息金額と同一金額が弁済欄に自動入力される。
 入力補助コマンドをクリックして、その構造を覚えて下さい。
ホ 利率変動自動入力版
(1) 基本的に自由入力版と同一である。
(2) 当初の貸付金額に対応した利息制限法所定の上限利率が自動入力される。
(3) 追加借入がある場合のみ利率を変動させるコマンドに 1 を入力すると
(4) 20年間の弁済年月日の自動入力コマンドをクリックし、弁済年月日が自動入力された後、土日曜日は月曜日コマンドをクリックすると、土日曜日の弁済日が翌月曜日に自動的に変更される。
ヘ 均等弁済計算入力版・利率逆算計算版・利率、弁済額固定版
(1) 基本的に自由入力版と同一である。
(2) いずれも、計算書記載のとおりに入力すれば、均等弁済金額や利率の逆算計算ができる。
(3) 入力のボイントは、次ぎのとおり。
−−0 にしたい元利合計金額欄に、アクティブセルをあわせる。
−−次ぎに、計算書上段のツールバーをクリックし、ゴールシークをクリックする。
−−ダイアログの中段に「0」を入力し
−−下段に、均等弁済計算の場合には「F14」を、利率逆算計算の場合には「G14」を入力したうえ、OK をクリックする。
−−均等弁済計算や利率逆算計算が終了している。
−−逆算計算が終了しない場合には、一時停止ボタンをクリックして下さい。
5 準消費貸借契約が締結された場合
イ 弁済計算くんは、当初貸付日基準の民法が標準的に想定する計算構造になっている。
ロ 弁済の途中において、追加借り受けをし、従前の債務と新たに借り受けた金員とを合算して、あらたな消費貸借契約を締結(準消費貸借契約を締結)した場合には、この新たな追加借り受け日を基準として期間計算をする必要がある。
 次ぎのようにして計算させる。
(1)追加借り受け日前日で計算を終了し、その計算書を印刷する。
(2)新たに弁済計算くんを立ち上げ、
   当初貸付日に−−追加借入日を入力
   貸付金額欄に−−残元金額+追加借入金額を入力
   引継未払利息金欄に−−未払い利息金額を入力
   利率欄に−−新利率を入力
 して、計算を続行させる。
ハ 新たな貸付日を基準とした計算に変更されている。
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後注
 この弁済計算くんについて、告知、ご連絡事項がある場合(バージョンアップ版・補正版のダウンロード提供その他)には、下記の「私の本屋さん」WEB内でご案内しますので、時々ご参照下さい。
  私の本屋さん   http://www.ofours.com/books/  (有限会社オブアワーズ)
  ホームページ   http://www.zunou.gr.jp     (B&P株式会社頭脳集団)
  頭脳集団への連絡 zunou@ofours.com