特殊(少々,テクニ−ク)計算例
 
                         (株)頭 脳 集 団
 
 頭脳集団作成の計算プログラムを利用すると、下記のような逆算計算を含む複雑な計算も、容易に可能である。           
 下記は「端数期間暦年計算書」を使用した( http://www.ofours.com/books/80/)。
 
 
一 説例
1 25年6月6日100万円貸し付け,利率15%,損害金利率21.9%
2 7月末日から毎月末日、12回分割で,90258円を支払う。
3 分割弁済の一回支払い遅滞により期限の利益喪失
4 1回目の分割弁済支払わず,期限の利益喪失
 
5 訴訟を前提とした請求金額はどうか 
6 問題点 1の金額と2の金額に誤差がある。
 
約定弁済計算をしてみる
 
 
 約定弁済計算をしてみると、分割弁済を約定どりした場合、債務はゼロとなる約束であることから、(分割弁済を約定どおり弁済した場合には)最終の残金である12113円を免除していることとなる。
 
A 約定弁済した場合、最終回弁済で債務がゼロとなるように、貸し付け元金を逆算計算してみる。
 
 
 最終分割弁済により債務がゼロとなるように、貸し付け元金額を逆算すると、貸し付け元金額は989670円となる。
 
B 逆算計算した貸し付け元金額により、約定弁済日の翌日から、期限の利益を喪失し、損害金利率が21.9%になったとして残元利金計算をしてみる。
 
 
 
C 貸し付け金額を当初貸付額である100万円とし、約定弁済日の翌日から、期限の利益を喪失し、損害金利率が21.9%になったとして残元利金計算をしてみる。
 
 
 
 
・・・以上と異なり(約定利率15%という表示が間違っていたとして)
 
D 当初約束の分割弁済により残額がゼロとなるということは,利率が15%でなかったものとして,残額がゼロとなるように利率を逆算計算しなおす。
 
 
 利率を逆算計算させると,利率は13.24574%となる。
 
 
E 利率を13.24574%,損害金利率を21.9%として請求金額を計算する。
 
 
 
 5月12日時点での残元金は100万円,元利金合計は114万1322円となる。