増えるネット上の中傷
       鹿児島新報・2001/12/3その他
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名誉毀損でも異なる解釈も
 名誉毀損が成立するかどうかについては、だれでも参加できるインターネットの特殊性を考慮すべきだという主張もある。
 その一つが、「対抗言論の理論」と呼ばれるもので、対等な言論が保障され、相互批判が行われる掲示板やフォーラムでは、名誉毀損にあたる発言があってもそれに対する反論に効果があった場合、名誉毀損は成立しないとする考え方だ。
 やはり、ニフティ上での書き込みをめぐる別の訴訟で、東京地裁は八月、訴えた女性も反論書き込みをしているなどとして、訴えられた会員による書き込みは名誉毀損にあたらないとの判断を示した。
 ネットに詳しい服部廣志弁護士は「厳密な意味では対抗言論の理論を採用したとまでは言えないが、新しい考え方を取り入れようとしている」と、同判断を評価している。
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